先天的に、というか、宿命というか、私は金儲けが下手なんだろうな、と思う。
こういうご時世なので、何かをするにしても、お金になるとか、お金ではないにしても、何かしらの財産になるような動きをすべきだ、とは思うのだが、そういう方向へはなかなか興味が湧かない。
例えば副業とか、資格を取って収入アップとか転職とか、そういう話は巷に溢れている。
そういうことをせず、専門職でもなく、ただ勤め人でいる、というのは、今日び、丸腰で戦場を歩くようなものではないか。
とまぁ、ウンチクをたれたところで（ウンチクってほどでもないけど）、以前、趣味を探すとか、趣味候補とか、そんな話も幾つか書いたわけだが、そろそろ、始めてみようかと。
いわゆる配偶者とも話してみたが、結局、音楽をやることにした。
私が元々バンドマンであること（と自分で言うのも恥ずかしいぐらいのへなちょこだが）。いわゆる配偶者もバンドをやっていたこと（同上）。
なので、いわゆる配偶者の歌いたい病もあり、なかば引きずられる形で音楽に決定。
コンセプトは「タイムカプセル」と「化学反応」だ。
20年単位でブランクのある二人が、20年前に歌っていた、演っていた曲を、まずはまた形にする。
腕は錆びて朽ち果てており、楽曲も20年落ちの、押し入れの隅っこで完全に酸化しているような存在。何よりも、二人の黒歴史。
そんな黒歴史の狭間に織り交ぜるように、今の我々を表現していく。
我々は、一緒に音楽活動をしたことはない。
音楽から離れ、生活に追われ、いつの間にかたどり着いた社会の隅っこで出会ったので、むしろ出会いから今まで、二人の音楽に縁はない。
なので、ここではじめて二人の音楽が交差する、という意味で、化学反応、という表現にしてみたが、なんか、これだと本気でやっている人を表現する雑誌の見出しみたいで、少し恥ずかしい。
冒頭で金儲けの話をしたのは、もちろん、これが金にならない趣味だからだ。その時間を別のことに費やした方が、確実に裕福な暮らしが出来るだろうに。むしろ金ばかりかかる趣味になるだろう。
音楽は、聴いてもらうために存在する、と考えるであれば、いつか、誰かに聴いてもらえるようにしないといけない。
そのうち、ネット上に転がしておく、ぐらいのことは、するかも知れない。
このブログを、その趣味に関連づけるかどうかは、考え中である。
