kekeの考えること

こういうことを考えてる人もいるんだなぁ

はてなブログ「今週のお題」

今週のお題「サボりたいこと」


たくさんある。

仕事は選り好みをしたい。やりたくないことはしたくない。これはサボりたいとは違うか。
まぁ、仕事自体、やらなくていいというなら、やりたくないのは本音だ。仕事が楽しい!という、殊勝な人間ではない。

仕事の愚痴が止まらなくなるので、本題に話を戻す。


サボりたいことはたくさんある。
こう書くと、本当にダメな人間だな、と自己嫌悪にも陥るが、でも、こういう「よろしくない欲」が、文明を発展させてきたと考えると、自分はそう間違ってはいないのだろうし、惜しむべきは、サボるために努力をしないところだろう。サボるための努力を一心不乱に継続すれば、発明王になっていたかも知れない。

よく例えに出るのが、洗濯機だ。洗濯という重労働から人類を開放した、画期的な発明である。

現代では、インターネット、それを活用するためのパソコンやスマホというのも、かなり画期的なアイテムだ。私のような人間でも、その恩恵は充分すぎるほど与っている。

なんせ、家賃などの定期的な振込は、わざわざATMに行かなくても自宅でホイッとできてしまう。
口座間のお金の移動も、スマホでベッドに潜りながらできてしまう。
お店やホテルの予約もベッドで出来るし、なんなら出前もスマホで頼めてしまう。ほしいものもアマゾンでポチればいいし、私がベッドから出る理由が日々、なくなっていくのである。

そんなわけで、それでもなお「サボりたい」というのはおこがましいわけだが、それでも、まだ文明がその煩わしさから人類を開放できていない範囲からひとつ、チョイスをするのだとしたら。

「不安、心配、憂慮」をサボりたい。


勝手な私の肌感覚だが、おそらく、バブル期以前と今では、体感する不安などは違うんじゃないか、と思っている。
なぜなら、私は「バブル期」に子供時代を過ごした人間であり、子供時分に親や大人から言われていた社会と、実際に大人になって目の当たりにした社会は、全然、別物だった、という経験をしている。一般的な呼び方では「氷河期世代」と言われたりもする。
私の世代は、後の世代、いわゆる「不況に生まれ、不況に育った世代」ではないので、よりタチが悪い。言ってみれば、マックス平和ボケした人間が、就職したら生きるか死ぬかの戦場に放り込まれた、みたいな「狭間世代」だと自分では思っている。
こうして育ちなさい、こうやって成長しなさい、こういう大人になりなさい、と、言われてきたことが全て裏目に出ている世代だ。

だから、もしかしたら他世代よりも、不安とか憂慮は大きい世代ではないかと思っている。育ち方や、物の考え方が現代にそぐわないからだ。かといって「逃げ切り世代」でもないので、自力でなんとかしないとならない。

年金問題、体感上は何も変わっていない景気、終身雇用の崩壊、リストラ、自己責任、衰退していく日本、世界の人口爆発、食料問題…。
特に衰退していく日本というのは、世界の先進国がそろって同じ状態ならわからないでもないが、トップ独走態勢での高齢化社会少子化や、衰退していくことで世界の中でもどんどん存在感を失っていくわけで。そんな日本の中でさらに、平和ボケしてたくましく生きていけないというのは、大きな不安要素だ。

とまぁ、不安をかきたてようと思えば簡単にできるそれら単語に、いつもビクビクしながら生きている。先ほどのGWのような連休中であっても、心からくつろげない。

そんなわけで「不安や憂慮することをサボりたい」のである。

というより、こういう人間もいるのである。

いいと思って撮ったのに、不安になる。