ベイブレードというのは、どのくらいの世代がど真ん中なのだろうか。
私は、遊んだことがない。当然、買ったこともない。
お題になっているので、せっかくなら何か書きたいのだが、何にも書きようがない。なので、お題に参加はしない。
が、ざっとベイブレードってどんなものなのかを簡単にググってみた。
まず、世代。
初登場が1999年ということなので、発売当初から遊んでいる人でも、23歳か。
いや違うな、対象年齢は6歳以上なので、とりあえず6歳から遊んでいるとして、29歳。
ん?何も小学校1年生からでなくてはならない理由はない。とはいえ、中学生から始めるのは少し疑問が残る。となると、6年生からなら、かろうじて遊ぶ機会があるか。ということで、6歳プラス。
となると、今現在の小学生から、35歳ぐらいまではベイブレードで遊んだ思い出があるだろう、という、強引な仮定がなりたつ。
当然ながら、私の世代ではないので、触れ合う機会のなかった世代と言える。
男の子がいるお父さんであれば、買い与える、という立場で触れ合っている人はいるかも知れない。
とはいえ、大人が遊んではいけない理由もないので、趣味として現役のベイブレーダー中年もいることと思われる。
では、そもそもどんな玩具なのか、ということだが。
ベーゴマの進化版、という位置付けらしい。
なので、遊び方も、ベーゴマのそれに近い。コマのように回し、相手を弾き飛ばすわけだ。
しかし、歴史の空白期間が長い玩具であることだ。元祖であるベーゴマとなると、私世代はだいたい父親から歴史の勉強のように聞くだけのもので、実際に興じたことのある人は少ないと思う。私自身、現物を触ったことはあるが、結局、どのように紐を巻き付ければよいかもわからず、回せたことはなかった。仮に回せたとしても、まわりにベーゴマで遊んでいる友人がいなかったので、楽しみようもなかった。
つまり、私世代は、ベーゴマにも、ベイブレードにも触れずに育った世代なのである。
私世代の青春時代は、ベーゴマの歴史の空白期間に、すっぽりと収まってしまっているのである。
だが、ベイブレードは、ベーゴマの子孫だけあって、ベーゴマとの共通点があるようだ。
ベイブレードは、パーツを買って自由にカスタマイズできるらしい。敵に勝つため、自分だけの必勝カスタマイズをするわけである。
一方、元祖ベーゴマは、言っちゃなんだが、ただの鉄の塊である。ただし、親父の歴史講義からすると、フチ?カド?ヘリ?を削って丸い円周を角ばらせて、コマを強くするのだとか(記憶を手繰っているので間違っていたらすいません)。つまり、改造して「オリジナルの1品」を作成する、という共通点があるのである。
確実ではない話だが、いま思い出すと、もしかしてあれはベイブレードだったのでは?と思えるひとつの思い出がある。
私は、若い頃に、短期間であるがアルバイトで、生協の配達員をしていたことがある。
個人宅への配達をメインで行っていたのだが、毎日毎日、マンモスマンションの配達ばかりであった。センターを出て、最初のマンションにトラックを停めたら、もう一日中、そのマンション内を配達しているような、そんな感じだった。
個人宅配達なので、午後にもなると、配達先のお子さんに絡まれることがある。
お子さんとのおしゃべりも、生協のお兄さん(当時)としては大切な仕事で、とりあえずよくわからないけれど、アニメの話とか、玩具の自慢などをされ、へぇ~、とか、すごいね~、とか話していた記憶がある。
ある日、某お宅の男の子が、私に玩具の自慢を始めた。
たぶん、買ってもらったばかりでうれしかったのだろう。遊び方も教えてあげる、と、玄関で玩具をえいっと投げてみせた。
手で投げたか、ワイヤーのようなものを使って飛ばしたのかはもう記憶にないのだが、とにかく、床に着地した玩具は、はずみで共用廊下の柵の隙間から、外に飛び出してしまった。
二人で「あ…」としばし固まった後、男の子は大泣きしながら家の中に戻ってしまった。
そのお宅の配達は、一日の配達予定の終盤に近かったので、急いで全ての配達を終えた後、玩具が落ちたであろう、植え込みや雑草の茂った空間に踏み込み、落ちた玩具を探したのだった。
どれほどの時間、探したかは覚えていない。ただ、大きなマンションだったが、そこまで高層階のお宅ではなかった記憶がある。そのおかげで、何とか、玩具を見つけることが出来、無事、お宅に届けることが出来た。草むらや植え込みがクッションになったのだろう、壊れてもいなそうだし、傷らしい傷もなかった。
お母さんも、お子さんから話を聞かされていたのだろう、泥だらけの私を見て、わざわざすいません、と、丁重にお礼を述べてくれた。
翌週、配達でそのお宅を訪問すると、またそのお子さんが玄関に現れた。
お母さんは奥で家事に忙しいらしく、お子さんが応対してくれたのだ。
「なんで、優しくしてくれるの?」とお子さんは聞いてきた。先週のことを言っているのだろう。
私は答えに困り、散々悩んだあげく「君のお母さんが美人だからさ」と、すごくよくわからない返事をしてしまったのが、黒歴史として私の胸に刻まれている。
この思い出の玩具こそ、見た目も、遊び方も、まさしくベイブレードだったのではないだろうか、と、画像を見て思う。
あの男の子も、あの時に小学1年生だったとしても、もう20代後半だろう。当時の私より年上だ。
あの子が、今、何らかの理由でブログをやっていたりしたら、もしかすると、この思い出をはてなブログで語るかも知れない。
そしたら、コメントをしてみたいと思うが、もし、他の記事がバリバリの特化ブログとかだったら、しかも投資とか金融とか自己投資とか、そういう系だったら、ちょっと黙っていようと思う。
