私「この、○○っつう交差点を曲がる」
私「次に、○○ってお店の看板がある脇道に入る」
私「しばらく行くと、それっぽい道が出てくるから、それを右」
私「500mぐらい行くと…」
相手「え、それっぽい?」
私「そう、それっぽい道」
相手「いや、それっぽいって、なんか目印ないんですか?」
私「ないんだよね。行けばわかるよ。それっぽいから」
相手「いやぁ~…それっぽいって、主観じゃないすか」
私「大丈夫。みんなそれで行けてるから」
相手「それっぽいねぇ…なにがどう、それっぽい感じなんですか?」
私「難しいなぁ。行けばわかるとしか言えんなぁ。でも、ビビっとくるんだよ」
相手「いやぁ~心配だなぁ」
私「大丈夫、ほんとにそれっぽいから。万一、わかんなかったら電話くれ」
相手「…わかりましたよ、行ってみます」
~夜~
私「どう、行けた?」
相手「おかげさまで」
私「どう?それっぽかったでしょ?」
相手「悔しいけど、それっぽかった」
私「ね、それっぽいっしょ」
相手「説明は出来ないんだけど、なんかこう、これだっていう」
私「そうそう、それだよ。まさに、それっぽいんだよ」
相手「不思議なもんです。みんながみんな、それっぽいって思うんですからね」
私「ふっ、君もこれで “それっぽい” 信者だな」
相手「いや、そこまででは…」