もともと、中国は春秋時代の故事ですね。
楚という国のある王が、即位したにも関わらず、全く国政を見ようとしない。
重臣が、鳴かず、飛ばずの鳥がいる、と謎をかけたところ、王は、その鳥が飛べば天まで至り、鳴けば皆を驚かせるだろう、と言った、という。つまり、その鳥とは、他ならぬ、王のことです。
でも、日本ではなんとなくニュアンスが違っているように感じますね。
どちらかというと、暴力反対版「踏んだり蹴ったり」みたいな感じで、自信をもって「その鳥は~」とも言えず、そのまま消えてしまいそうなニュアンスです。その後に救われるところがないと言うか。
私は鳴かず飛ばずだ!と、本来の意味で自分を鼓舞したりしたいですが、本当の鳴かず飛ばずの鳥は、ちゃんと大望を胸に抱き、着々と計算や行動は進めているわけですね。
となると、私は日本版「鳴かず飛ばず」で、暴力反対版「踏んだり蹴ったり」ということなのでしょう。
ペンギン…
鳴くなぁ。
キウイ…
鳴くなぁ。