視力が落ちたなぁ、と感じ、メガネを作った。
その際に視力を測ってもらったりしたのだが、結局は、以前のメガネと同じ度数のものを作ることになった。
だが、実感として視力の衰えがある。今まで見えていたものが、ぼやけている。体感的には確実に視力が落ちていると考えざるを得ない。
が。
これは、いわゆる「衰え」というやつだろう。焦点を定める筋肉の動きが鈍くなってきているのだと思われる。
焦点に狂いが出ているのではなくて、照準機能が正常に機能しなくなっている、ということだ。
しかし、視力測定では以前と同じ視力値をたたき出す。
つまり、今の私の目は「見ようと思えば見える」ということである。
視力検査などの「瞬間的な照準作業」は出来るが、普段の生活の中での「照準合わせ」は出来ない。
見ようと思えば見えるとしか言えないこの状態の解釈は、単純明快に言えば、体がサボっているだけのことなのだ。
そう気付いた時、自分の体のことを、少し理解できたような気がした。
見えないのではない。見ようとしていないのだ。そして、見ようとしない自分がいるのである。
見ようという努力をせず「見えない」と文句を言っているのである。
思い返せば、じっくり目を凝らすなど、そう頻繁にはやらなくなった。
見えなきゃ見えないで終わらせてしまおうとする自分がいる。
何か興味を引くものが遠くにあっても、見えないからいいや、と、はなから諦める自分がいるのである。
そして。
サボることにより目の筋肉は使用頻度が落ち、いよいよ本当に「見えなく」なるのだろう。
自分のサボり癖が、こんなところにまで出ているとは。
当面は、1日に数分でもメガネを外し、裸眼で「見よう」とする努力をしてみようと思う。機能としてダメになっていくなら仕方ないが、サボってて筋肉が落ちてしまいました、は、ちょっとどころでなくカッコ悪い。
目の筋トレをやらねばならない、と思った。
※全て病院嫌いな人間の妄想です。正しく眼科を受診しましょう。