家事は科学だよ。
理科とか算数とか、ちゃんとやっておいて損はないぞ。
例えば、雨が降っていて外に洗濯物が干せない時、家のなかで、どう干したらよく乾くだろうか?効率的だろうか?と考えるのは、科学だよ。
掃除機をかけるとき、掃除機本体から出る風や、人やペットが動き回る際の空気の動きで、どうしても埃が舞う。これを、いかに効率的に、拾いこぼしなく吸い取るか。
これも、物理などの知識があると、とても役に立つだろう。
料理?
料理など、化学反応の塊ではないか。
人が生きるために必要な要素を知り、それら要素をどうやって取り入れるかを考える。味覚などの不確定要素はあるものの、その味覚ですら、今では一定の科学的分析がなされている。一定の部分までの、化学的な方程式は世に多くあるはずだ。まずはそこを学ぶといいだろう。
だが、料理というのは、化学だけではなく、芸術をもトッピングしている。アートとしての役割もあるのだ。
だから、化学的方程式を学んだとしても、そこで終わりではない。この道は長く、終わりがないぞ。頑張れ。
つまり。
いま、私が着ているこのシャツからとってもスッパイ匂いがするのは、洗濯物の干し方を科学的に考えなかった証だ。
私の靴下がネコ毛だらけなのは、掃除の際にちゃんと物理学を応用しなかったからだ。
ご飯?
食い物なんて、火通せばだいたい食えるもんだ。黙って食べなさい。
わかっているよ。
矛盾しているとか、自分を棚にあげて、とか思っているのだろう?
いいか、私が言っているのは、
「こんな大人になるな」
ということなんだよ。
だから、勉強、した方がいいぞ?