今週のお題「お気に入りの靴下」
また難しいお題を出すものである。
お気に入りの靴下と言われても、大半が某ディスカウントで○足1000円とか、そういうのしか所有していないのだ私は。
だが、お気に入りかどうか、というより、意識していることはある。服との組み合わせだ。
念のために申し上げておくが、ファッションという意味合いで受け取られては困る。あくまで実用の範囲だ。
私は仕事でスーツを着ているが、春に作ったスーツに対し、手持ちの靴下は半分ぐらい、相性が悪いのだ。
今回作ったスーツ、やたらにスネが露出するのである。
パンツのすそを、いつもより少し短くしたが、そのせいなのだろうか。
スーツを作る際、店員さんから聞かれる長さはだいたい3パターンである。
踵を隠すぐらい下げるか、踵の真ん中あたりか、踵の上あたりか。
それまでに作ったスーツは、全て長めにしていた。私個人の中で、足首が見えているのは「無し」だからだ。どんな姿勢になってもそれなりの長さを保ってほしいので、長めにしていた。
今回、踵の真ん中あたり、という長さに変えた。その理由は2つある。
まず、オッサンとなり、体型が変わってきたことだ。カッコつける歳でもなくなっている。今回はスリムスーツも諦めたので、そこだけこだわっても仕方ないのだ。この時点でファッション性は皆無なので、実用性、機能性を考えての判断だ。
だが、その実用性、機能性というのは、もうひとつの理由により決定される。
もうひとつの理由。そちらも年齢が関わってくる。
今回のスーツをいつまで着ることが出来るかわからないものの、今後、私が懸念しなければならないことは、「加齢により身長が縮んでくる」ことだ。
すそを長めにしておくと、自分が縮んでしまった時、すそが地面に当たってしまうことを懸念したのである。
そうしたら、その時また、すそを上げればよいではないか、という判断もできる。
否、である。
幼少の頃、伸びていく自分の身長に、自分自身が敏感だっただろうか?まして、数cm単位の差を、日々観察できていただろうか?家族でさえ、毎日一緒にいると気付きにくいものだ。
つまり、私が「自分が縮んだこと」に気付くには、けっこうなタイムラグが発生することになる。
むしろすそが地面を擦り続け、生地がボロボロになった時、はじめて「俺、縮んだ?」と気付くことになる。
だが、その時はもう、後の祭りというやつだ。
そんな事情から、すそを短くしたわけなのだが、上述の通り、やたらスネが出るのである。
デスクに座り、パソコンに向かって仕事をしているごくありふれた姿勢で、デスクの下ではスネが出ているのである。スネ毛が露出しているのである。
デスクはまだ、まわりから見える環境ではないのでよい。だが、これが会議室だったりしたらどうであろう。
向かいのテーブルに座っている人からは、私の両のスネが丸見えになる。
いくら上半身がキリッとして、真面目くさった顔で発言をしていても、その足元ではスネが見えているのである。
換気のためにサーキュレーターを動かしていれば、スネ毛がそよいでいるのさえ、見て取れるのである。
なので、今回作ったスーツを着る時には、長めの靴下を組み合わせることにしている。
だが、それら靴下も○足1000円という類の靴下なので、お気に入りか、というと難しい。が、スネを隠してくれるというありがたみは感じている。
一応断っておくと、スネないしは足首が見えることについては、ファッションとしてあるらしい、というぐらいには、私の認識の中にある。
なんなら直立していても足首が丸見えになっているサイズ感も、あるらしい。
なので、これは私のセンス、ということだろう。
私が、スーツでスネを出していてはいけないのである。
なので、長めの靴下を、やはり○足1000円で追加購入しようと考えている。
この靴下のデメリットは、複数を同時に履き始めるので、踵に穴が空くタイミングもほぼ同時であることだ。一気に全部が使えなくなる。
なので、2セットほど買おうと思っている。