なんにもしない時間。
私はかなり好きです。
ただ、なんにもしない時間を作りすぎると、色々と弊害が出てきます。
ここで言う「なにもしない」というのは、外出を伴う行動をしない、家の中においても生産的な活動を行わない、といった感じでしょうか。
カロリーの消費を最低限に抑え、限られた範囲(物理的、精神的ともに)の中で、消去法を用いてやりたいことをやる。
スマホでの「省エネモード」みたいなものでしょうか。かなり動作は遅くなります。
さて、なにもしないでいると、どのような弊害があるのでしょうか。
まず、場所を見てみましょう。
一、リビング
自室のデスクやダイニングテーブルなどに向かい、本を読むとか、ゲームをするとか、何か趣味的作業をするとか、こういうのは「ダラダラ」には入りませんね。むしろ健康的です。
というか、まさかパジャマから普段着に着替えていたりしませんか?着替えている時点で、ダラダラはしていませんよ。
我が家は、高いテーブルがありません。
リビングに、座卓というんですかね、冬はコタツにもなるテーブルに、座椅子のようなソファを置いておりますので、そこでダラダラします。余談ですが、理想はドラゴンボールの「カメハウス」です。亀仙人の家ですね。暇な人はチェックしてみてください。
なので、最初の数分は、アグラをかくなり、膝を立てて寄りかかるとか、そんな感じの姿勢なのですが、ズルズルと頭が下がっていき、最終的にはソファで腰に当てていたクッションを枕にして、ほぼ横になってしまいます。
普通のソファであっても、確実に肘掛けを枕に横になります。この場合、ペット、とくに猫をお飼いの場合、飛び出した足に攻撃してくる場合があるので要注意です。
ニ、ベッド・布団
我が家は現在ベッドですが、床に敷く布団という形式も、私はかなり好きです。
体をいたわるには、やはり横になることに特化した寝具に限ります。
厳密に言えば、布団でダラダラする、というより、起床しない、という表現が正しいかと思います。
ダラダラの定義のひとつに「重力に逆らわない」というのがありますが(私の中で)、寝具はその為のマストアイテムと言ってよいでしょう。
ただし、だからといってどのような姿勢で過ごしてもよい、というわけではありません。また、意識してダラダラする時間を取り入れるのであれば、まずは品選びから重要になります。
三、畳
和室があるお宅であれば、畳でダラダラするのもまたオツなものです。畳の匂いに包まれながらダラダラするのは、どこか自分をセンチメンタルにさせます。考え事を伴うダラダラに、畳は最適と言えます。
ただし、畳とは言え、寝具などに比べればかなり固いので、姿勢、時間には気を付けたいところです。
似たようなところで、床に敷かれた絨毯、ラグというのもありますが、こちらではセンチメンタルにならない。私が昭和生まれだからでしょうか。また、よほど高級でない限り(?)、やはり床の固さはダイレクトに伝わってきます。
以上、三つのシーンでのダラダラを紹介しました。
では、もう一歩踏み込んで、じゃぁダラダラしながら何かをしているのか?という部分。これも、内容により弊害を伴うので、気を付けたいところ。
一、勉強
もってのほかです。ダラダラの定義から明確に逸脱しています。違反です。勉強は生産的行動です。
勉強嫌いなので思わず強い言葉を使ってしまいましたが、やはり勉強に向くものではないと思います。特に書き物を伴う勉強では、うつぶせになり、肘で上半身を支える、またはうつぶせのまま、枕(またはそれに類似するもの)の上で頭をグイッとひねって本やノートを見ることになり、姿勢としてよろしくないでしょう。
ニ、スマホいじり
勉強に比べると、姿勢の自由度が高いと言えます。ただし、やはりスマホを支える手への負担問題があり、特に入力を伴うスマホいじりは、姿勢により両手になったり、指先に思いがけない負荷をかけてしまいます。
三、無になる
寝ているのとは違います。無の精神です。
身体的には一番自由度が高く、重力に逆らわないという定義に、最も適した行動になります。
時という概念を超越しますので、ダラダラを楽しむというより、無為の時間を早送りしたい、スキップしたい場合には有用です。
ただし、その後の精神的、心理的ダメージが大きいとも言えます。
というわけで、やることについても少し紹介しました。
で、これだけ長々と書いてきましたが、発生する弊害というのは、ほぼ2つに集約されます。
一、体(特に関節)が痛くなる
特に、寝具以外の場所では、首に極端な負荷をかけてしまったり、無意識にどこかの筋肉を使って体を支えていたりして、コリや関節痛を発症します。特に肩や首すじのコリは、体質によって頭痛を併発します。
また、たとえ寝具でも、ずっと横になっていると、腰などが痛くなりますし、何かをしている場合は、身体のどこかに負担をかけます。
特に、年齢を重ねるほど発症率は上がるでしょう。
体を休めるには、休めるなりの姿勢、体力が必要、ということです。
ニ、精神的なダメージ
望んだくせに、無為に過ごしてしまった、という罪悪感に苛まれることがあります。真面目な人ほど、発症しやすいと言えるでしょう。特に、本当になにもせず、無になって1日を終えると、我にかえってからの後悔、罪悪感はなかなかの大きさです。
ダラダラする時は、事前に「今日はダラダラする」「あえてダラダラするんだ」という、自分への積極的な動機付けが必要です。
おまけ:スマホいじり
お使いのスマホにもよりますが、片手で使用する場合、特に仰向けや横向きでは、5本の指を用い、入力担当と支える担当に指がわかれます。支える担当の指は、入力担当のメインである親指の自由度を高めるため、かなり無理をしてスマホを安定させています。
場合によって「ツる」などのほか、関節に負荷がかかり続けることでの関節痛にもなります。私の右手小指は、もはやスマホにより慢性的な関節炎となっていると思われます。
おまけ:畳の場合
畳の場合は、なるべくうつ伏せは避けた方がよいでしょう。上記した問題の他、うかつに顔がじかに畳に接触した状態で長時間を過ごすと、ほっぺたやアゴに畳の跡がつきます。
これは、齢を重ねるほど、消えるのに時間が
かかりますので、生活上、ふいの来客がある人や、外出予定のある前にダラダラする場合には、畳は避けるのが無難です。うたた寝なんてしてしまったら、しばらく消えません。
以上、ダラダラの仕方とその弊害について記してみました。
長い人生、時にはこのように過ごすのも必要なのかな、と思っております。
ですが、バランスは大事です。私のように、ダラダラのほうが圧倒的に多いのは、様々な「プライスレス」な何かを浪費していることになります。
ダラダラしすぎない秘訣は、ちょっと動くことに、億劫にならないこと。そのためには、日頃からちょっと動くことに積極的になり、その効果を実感し学習しておくことが大切です。