緊急事態宣言が解除されるとのことで。
高揚する気持ち、ほっとする気持ちがある一方で、幾度となく繰り返されてきた「解除」「発令」を経験しているがゆえに、次はいつなのだろう、と、早くも次の宣言タイミングを考えてしまう、というのがもはや定番。
その性質上、どうしても人が街に繰り出す時に感染が拡大してしまうので、今までも、わざとか?というぐらい、緊急事態宣言は連休を直撃してきた。
なので、やはり年末年始はくるだろうな~、無理だろうな~とか、そう思ってしまうのは、悲しいが当然とも言える。
去年の春。
私が異動になり、特に慕ってくれた部下というか後輩が、
「送別会やりたいんですが、こんな状況なので…」
と、申し訳なさそうに言ってきたのが懐かしい。
「異動といっても隣県だ。大丈夫になったら、改めて飲もう」
そんな言葉を残して、私は去った。
そんな部下というか後輩も、今年の春に異動になり、
私とおんなじビルに勤めていたりする。
なんだ、飲みやすくなったじゃないか。宣言明けたら行こう。
お互いの送別会であり、歓迎会でもある、ようはただの飲みである。
それでも、まだその飲みは実現していない。
明日で宣言は解除されるが、またいつ発令されるかわからない。行ける時に行かねば、またどちらかが異動になってしまう。
ぼちぼち予定をしていかねばなるまい。
私自身は異動により、もともといた所に帰ってきた形なので、私の存在に気付いた幾人かの腐れ縁達からも、飲みにいこう、と言われている。
もちろん、ひとつも実現していない。
一人は、職場のことで悩んでいるから話を聞いてほしい、と言われていたのだが、飲む機会を待つうちに、解決してしまったようだ。今日もハツラツとお仕事に勤しんでいる。
さて。
10月からは、部下というか後輩や、腐れ縁達自身の外出や遊びの予定も、ここぞとばかりに実行に移されるだろうと予測される。
幾つの飲みが実行されるのか。
またやって来るんだろうなぁ、と、半ば受け入れざるを得ない次の緊急事態宣言。
それまでの、真の自由を手に入れたこの僅かなヒトトキを、悔いなく、精一杯楽しまねばならないのである。
飲むのはいいけど、お金ないんだよなぁ…